気候変動と生き物

ピンチ!ホッキョクグマ


気候変動は、野生動物に、どんな影響があるのでしょうか? 札幌市円山動物園では、世界の動物を観察できます。動物を観察しながら気候変動について考えてみましょう。

ホッキョクグマ

海氷の上のホッキョクグマ

<写真について>
この写真は、カナダ マニトバ州のハドソン湾で10月に撮影したホッキョクグマです。
写真奥に写っているハドソン湾は11月頃になると氷が張り、ホッキョクグマが海上を自由に歩き回れるようになります。
ホッキョクグマは、海に厚い氷が張られるのを海岸で待っています。


ホッキョクグマは、アザラシを主な餌(えさ)とします。ホッキョクグマは、泳ぎが上手な生き物ですが、決してアザラシのように早くは泳げません。そこで、海氷(かいひょう)の上で待ちぶせするなどして、アザラシをつかまえます。




海氷はホッキョクグマの生命線?
海氷とホッキョクグマの関係について、動画で紹介します。

アメリカの国立雪氷データセンターは、2020年の北極圏(ほっきょくけん)の海氷面積が過去42年間で2番目に小さいと発表しました。海氷は、夏に溶(と)け、9月末から10月にかけて最も小さくなります。
ホッキョクグマは、カナダ、アメリカ、グリーンランド、ロシア、ノルウェー北極圏(ほっきょくけん)に生息しています。その中でもカナダに約60%のホッキョクグマが生息しています。
ホッキョクグマの生息地のなかで、最も南に位置するカナダのハドソン湾は、11月から5月まで氷が海面をおおいます。その期間にアザラシをつかまえて栄養を貯めます。海氷のない夏の5か月は、陸で生活をして、ほぼ絶食状態になります。

気候変動によって海氷がない時期が長くなると、ホッキョクグマは、陸での絶食生活が長くなります。

ホッキョクグマの個体群の生息状況

個体群の生息状況

ホッキョクグマの個体群(ある一定の場所に生息する特定の種の集団)は、大きく19に区分されていますが、カナダとアメリカの一部を除けば、生息状況について、十分に調査できておらず、どれほど減っているかは分かっていません。しかし気候変動でホッキョクグマの生息地は、大きなダメージを受けていることは確実です。

札幌から、私たちのできることを考えてみましょう。

円山動物園のホッキョクグマ館

札幌市円山動物園では、3年前に新しいホッキョクグマ館を建設しました。
巨大なスイミングプール、クマが掘ることができる草や砂利、土穴など、より自然に近い環境を整え、ホッキョクグマの保全や気候変動について知ることができる施設となっています。

ホッキョクグマ舎

ホッキョクグマの保全、そして気候変動について知ることができるのが円山動物園のホッキョクグマ館です。


円山動物園のホッキョクグマ館での取り組みを動画で紹介します。


ピンチ!世界に広がる影響


以上のような問題に対して、私たちにはなにができるでしょうか。考えてみましょう!

札幌市でもさまざまな取り組みを行っています。
わたしたちにできること