ヒグマと人


頭の特徴

頭の骨(頭骨)には、動物の行動を知る大きなヒントが隠されています。
まず、肉食動物(チーター)、草食動物(エゾシカ)の頭骨を観察してみましょう。

チーター(肉食動物)

チーター チーターの頭骨
肉食動物チーターは、ネコ目ネコ科の狩りをして獲物を食べる動物です。
歯は肉を噛みちぎりやすいつくりになっています。

犬歯(キバ)が発達し、奥歯はギザギザ

エゾシカ(草食動物)

次に、ウシの仲間(ウシ目)である草食動物(エゾシカ)の頭骨を観察してみましょう。

エゾシカ エゾシカ

エゾシカの頭骨と上あご

草食動物のエゾシカは、肉よりも栄養になりにくい植物から十分に栄養がとれるように歯、胃、腸などに特殊な仕組みを持っています。
エゾシカの奥歯は、植物を細かくすりつぶしやすいつくりになっています。

平らな面が組み合わさって複雑な形の奥歯

ヒグマ(雑食)

いよいよヒグマの頭骨の登場です。

ヒグマ

ヒグマの頭骨

ヒグマ ヒグマ

ヒグマとエゾシカの奥歯の比較

ヒグマもチーターと同じように大きな犬歯を持っていますが、奥歯は平たくなっています。 肉食動物が多いネコ目ですが、ヒグマは植物もすりつぶして食べられる歯の形になっています。 しかしヒグマの奥歯は、草食動物(エゾシカ)より、簡単なつくりになっています。

発達した犬歯と平たい奥歯

ヒグマは、ネコ科の肉食動物のように狩りをして肉だけで生きることもできません。 また、エゾシカのように植物のみで効率的に栄養を得ることができません。

ヒグマは、その時その時に食べられるものを効率よく食べる雑食性

ということが歯のつくりからもわかります。
次に全身の特徴について紹介します。