希少種と外来種

ピックアップ!札幌の外来種


札幌の外来種をいくつかピックアップしました

外来種はそれぞれに、持ちこまれた背景(はいけい)や理由も違(ちが)いますし、在来種(ざいらいしゅ:もともと生息している種)や生態系(せいたいけい)に与える影響(えいきょう)なども異(こと)なります。それぞれの外来種の特徴(とくちょう)や生息状況(せいそくじょうきょう)を知り、必要に応(おう)じて駆除(くじょ)や拡散防止(かくさんぼうし)などの対策(たいさく)を考える必要があります。
このサイトでは、札幌で確認(かくにん)されている外来種について、いくつかを選んで紹介(しょうかい)していきます。

テン(ニホンテン、ホンドテン、キテン)

テンは、本州、四国、九州などに広く分布(ぶんぷ)するネコ目イタチ科の動物です。日本では在来種ですが、北海道では外来種になります。
北海道では、1940年代に毛皮の養殖(ようしょく)のために導入(どうにゅう)され、逃(に)げ出したり捨(す)てられたりしたことによって野外に定着したといわれています。道南地域に多く、現在(げんざい)のところ、石狩低地帯(いしかりていちたい)よりも西側に分布は限られていますが、在来種のクロテンとの見分けが難(むずか)しく、詳(くわ)しいことはよくわかっていません。札幌市内では、山間部での生息が確認(かくにん)されています。
いろいろなものを餌(えさ)にすることと、天敵(てんてき)がいないことなどから、げっ歯類(ネズミなどのなかま)や鳥への影響が心配されています。また果物への農業被害(ひがい)も懸念(けねん)されています。さらに、希少種のクロテンとの交雑(こうざつ)が心配されていますが、実際(じっさい)に交雑が起こっているかどうかはよく分かっていません。

■ クロテンは、”ピックアップ!札幌の希少種”のページで紹介しています。
  クロテンの紹介へ

自動撮影(さついえ)カメラによって撮影されたテンの動画です


アライグマ

アライグマは、北~中米(カナダ南部~パナマ)に分布するネコ目アライグマ科の動物です。
日本には、1970年代後半のテレビアニメの影響でペットとして持ちこまれ、各地にひろがりました。北海道では、1979年に初めて酪農(らくのう)地帯に定着したことが報告(ほうこく)されています。
手が器用で木登りが得意(とくい)なので、鳥類の巣をおそったりといった影響をおよぼしています。また、メロン、スイカ、イチゴ、トウモロコシなどへの農業被害が深刻(しんこく)な問題となっています。そのため、外来生物法により特定外来生物に指定されています。
札幌市内でも、農地周辺でアライグマの特徴的(とくちょうてき)な足跡(あしあと)が、しばしば見つかっています。

アライグマ
調査用の自動撮影カメラにうつったアライグマ

■ アライグマは、円山動物園のホームページでも紹介されています。
  円山動物園のHP アライグマの解説へ



アカミミガメ(ミシシッピアカミミガメ)

ミシシッピアカミミガメは、アメリカ合衆国南部からメキシコ北東部に分布するカメ目ヌマガメ科の動物です。
日本では「ミドリガメ」という名前で、ペットとして持ちこまれ、1960年代の後半から日本各地で野生の個体が確認されるようになりました。北海道では、1993年に初めて報告され、道内の各地で、越冬(えっとう)や繁殖(はんしょく)が確認されています。
本州にもともといるカメの餌や生息環境をうばったり、観賞(かんしょう)用のハス、ジュンサイなどを食べてしまう農業被害、人へのサルモネラ菌(きん)の感染(かんせん)などが問題となっています。そのため、生態系被害防止外来種リストでは緊急対策外来種(きんきゅうたいさくがいらいしゅ:対策を急ぐ必要が高く、積極的に取りのぞかないといけない外来種)とされています。
札幌市内では、都市部の公園の池や川などで、日なたぼっこをしている姿が確認できます。また、繁殖の事例も報告されています。

アカミミガメ


アメリカザリガニ

アメリカザリガニは、アメリカ合衆国南部に分布する十脚目(じゅっきゃくもく)アメリカザリガニ科の動物です。
日本には、1927年に食用ガエル(ウシガエル)の餌として初めて持ちこまれ、日本各地にひろがりました。北海道でも同様に、1970年代に導入されています。現在では、主にペットとして店で売られています。
雑食性(ざっしょくせい)で、希少な水草への食害や、水草を切断(せつだん)することによる間接的なトンボ類への影響などの問題を起こしています。また、ザリガニカビ病という病気を媒介(ばいかい)することによるニホンザリガニへの影響などが心配されています。アメリカザリガニは、生態系被害防止外来種リストで緊急対策外来種(きんきゅうたいさくがいらいしゅ:対策を急ぐ必要が高く、積極的に取りのぞかないといけない外来種)とされているほか、北海道では条例(じょうれい)によって指定外来種に指定されており、アメリカザリガニを野外に放(はな)すことが禁止(きんし)されています。
札幌市内でも、都市部の川や公園の水辺でアメリカザリガニを見つけることができます。

アメリカザリガニ


カブトムシ

カブトムシは、本州、四国、九州に広く分布するコウチュウ目コガネムシ科の動物です。日本では在来種ですが、北海道では外来種になります。
北海道では、1936年に道南地域で初めて報告があり、1970年代ごろに定着したといわれています。飼育されていた個体が逃げだしたり、販売(はんばい)していた業者が大量に捨てたり、道路沿(ぞ)いや庭に植える木にまぎれて持ちこまれたりといったことが原因(げんいん)だと考えられています。現在では、主にペットとして店で売られています。
クワガタムシのように樹液(じゅえき)を餌(えさ)にする在来の昆虫の、餌や住処(すみか)をうばってしまうことが心配されています。カブトムシは、北海道の条例(じょうれい)によって指定外来種に指定されており、カブトムシを野外に放(はな)すことは禁止されています。

カブトムシ


トピック!外来カエル